
言葉は時代とともに変化してゆきます。
これは、どの時代にもああったことですが、この4,50年の変わり様は著しい感があります。
特に、テレビの影響が大きなことは仕方の無いこととは思いますが、このままでは全国の「お国ことば」や「方言」が消えてしまうのでは?・・・・
それは、大変な文化の損失です。中でも、京都のことばは優しく、綺麗だ、と言われています。
千年以上の歴史がある「京ことば」と消してしまっては・・・・
何とか次世代にも京都の雅な言葉を語り継がなくては、との思いから、本活動を続けています。

京ことば会話劇
京ことばあれこれ
十二月十三日は、祇園の芸妓さん舞妓さんが芸事のお師匠さんのところへ挨拶に行きます。昔は室町や西陣の商家でも、「事多しご繁盛で何よりです」という意味で、「おことうさんどす」と挨拶したものです。そしてお正月になれば、三ヶ日にお雑煮を食べる際、「お祝いやす」(いただきます)と言います。
普段の食事時でも供する側は、「ごゆっくりおあがりやす」、「おあがりやしとォくれやす」「めしあがっとォくれやす」と言い、そして食後「ごっつォさん」と言葉をかけられたら、供した側は「よろしィおあがり」、「よろしぃおあがりやす」と言います。
こういう挨拶ことばも、季節の行事やしきたりが一般家庭から消えていくのと同じように、だんだん聞かなくなりました。
『NHK21世紀に残したいふるさと日本のことば』で、京ことばは次の十個です。
1. おおきに
2. おいでやすおこしやす
3. お早ようお帰りやす
4. よろしゅうおあがりやす
5. ほっこり
6. かんにんえ
7. はばかりさん
8. おきばりやす
9. おたの申します
10. はんなり
民俗学者の梅棹忠雄(うめさおただお)さんが、世界三大美しい言葉は「フランス語、北京語、京ことば」だと言われています。これは三つの言葉のイントネーションが似ているからではないかと思われます。何につけても、京都人としては誇らしく、嬉しいですね。
さて、この連載も今回で最後になりました。一年間つたない文章にお付き合いくださいまして、おおきにありがとうございました。
ほなごめんやしとォくれやす。
※このコラムは「月刊 茶の間12月号(よろしおすえ京ことば)」に掲載されたものです。